Fessのインストール

インストール方法

Fess は Java 実行環境があればどの OS でも実行可能です。動作環境は以下のとおりです。

  • Windows や Unix など Java が実行できる OS 環境
  • Java: Java 6 以上

Javaのインストール

Java がインストールされていない場合は以下の手順でJavaをインストールしてください。

Java SE のダウンロードページへアクセス

JavaScriptが有効な状態でOracle社の「Java SE Downloads」ページにアクセスします。

JavaSE7の「Download JDK」をクリックします。(JavaScriptが無効になっているとダウンロードが有効となりません)

アクセス

JavaScriptが有効になっているかどうかは、下記のように確認できます。(Internet Explorer 9 の場合)

  1. メニューバーで [ツール] をクリックします。
  2. [インターネット オプション] をクリックします。
  3. [セキュリティ] タブをクリックします。
  4. [レベルのカスタマイズ] をクリックします。
  5. [スクリプト] のセクションが表示されるまでスクロールします。
  6. [アクティブ スクリプト] セクションで [有効にする] のラジオボタンがをオンなっているかを確認する。
  7. オフになっている場合はオンにし、[OK] をクリックします。

ライセンスの確認

「Oracle Binary Code License Agreement for Java SE 」を読んでライセンスに同意されたら「Accept License Agreement」にチェックを入れます。

ライセンス

ダウンロードの開始

インストールを行うパソコンのOSに合わせてJDKのダウンロードを行います。 Windwos 64ビットの場合は「Windows x64」、Windows 32ビットの場合は「Windows x86」を選択します (以下はWindows 64ビット版の例です) 。

使用しているパソコンがどちらなのかは、下記のように確認できます。(Windows 7の場合)

  1. [コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[システム]で、「システムの種類」に表示されます。
ダウンロード

JDKインストーラーの実行

ダウンロードしたJDKインストーラー (jdk-7u7-windows-x64.exe) を実行します。 (以下はWindows 64ビット版の例です)

実行

Windowsの設定によっては、「次のプログラムにこのコンピュータへの変更を許可しますか?」というダイアログが表示されることがあります。その場合、[はい]ボタンをクリックしてください。

JDKのインストール

インストーラが起動します。[次へ]ボタンを押します。

実行

インストール先のフォルダが変更できます。デフォルトのままで問題なければ、[次へ]ボタンを押します。

ディレクトリ

JDKのインストールが開始されるので、しばらく待ちます。

JDKインストール

JREのインストール

JDKのインストール後、使用のパソコンにJREがインストールされていなければ、JREのインストールが実行されます。 JDK同様にインストール先のフォルダの変更が可能ですが、基本的にはJDKと同フォルダで問題ありません。 [次へ]ボタンを押します。

JRE

JREのインストールが開始されるので、しばらく待ちます。

JREインストール

インストール完了

インストール完了のメッセージが表示されます。 [閉じる]ボタンを押します。

JREインストール

インストール完了です。

インストールされたコンポーネントは、以下の2つです。以下で確認できます。(Windows 7の場合)

  1. [コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムと機能]の一覧に表示されます。
    • Java SE Development Kit 7 Update 6 (64-bit)
    • Java(TM) 7 Update 6 (64-bit)

環境変数の設定

「環境変数」とは、プログラムに渡される設定情報です。コマンドプロンプトでJDKのコマンドを実行するために、Javaインストールの後、環境変数の設定が必要です。

Windows 7 では以下のように設定します。[コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[システム]→[システムの詳細設定]→[環境変数]を選択します>。

コントロールパネル

「システムとセキュリティ」をクリックします。

システムとセキュリティ

「システム」をクリックします。

システム

「詳細設定」をクリックします。

システムの詳細設定

「環境変数」をクリックします。

環境変数

「システム環境変数」の「新規」ボタン(画面下部)をクリックします。

「変数名」には「JAVA_HOME」と入力します。

「変数値」には、JDKがインストールしたディレクトリを記述します。

エクスプローラで「C:\Program Files\Java」を開き、「jdk・・・」というフォルダを探して、そのアドレスを>記述します。

たとえばjdkのバージョン1.7.0_07をインストールした場合は、「C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_07」となり>ます。

記述後、「OK」を押します。

「システム環境変数」のリストから、「変数」が「Path」である行を探します。

その行をクリックして編集ボタンを押して開き、「変数値」の末尾に「;%JAVA_HOME%\bin」という文字列を追加>し、「OK」をクリックします。

Fessのインストール

Fessのダウンロードページへアクセス

http://sourceforge.jp/projects/fess/releases/ から最新の Fess パッケージをダウンロードします。

URL先のリリースファイル一覧から「fess-server-7.0.1.zip」をクリックします。

インストール

ダウンロードしたzipファイルを解凍します。Windows環境の場合はzip解凍ツールなどで展開してください。

Unix 環境にインストールした場合、bin 以下にあるスクリプトに実行権を付加します。

$ unzip fess-server-x.y.zip
$ cd fess-server-x.y
$ chmod +x bin/*.sh   # (Unix環境のみ)

解凍したフォルダーをダブルクリックで開きます。

binフォルダーをダブルクリックで開きます。

Fess の起動

binフォルダにあるstartup.batファイルをダブルクリックして、Fessを起動させます。

Unix環境の場合はstartup.shを実行します。

$ ./bin/startup.sh

コマンドプロンプトが表示され起動されます。最後の文に「Server startup...」が表示されればセットアップ完了です。

動作確認

http://localhost:8080/fess/ にアクセスすることによって、起動を確認できます。

管理 UI は http://localhost:8080/fess/admin/ です。 デフォルトの管理者アカウントのユーザー名/パスワードは、admin/admin になります。 管理者アカウントはアプリケーションサーバーにより管理されています。 Fess の管理 UI では、アプリケーションサーバーで fess ロールで認証されたユーザーを管理者として判断しています。

その他

Fess の停止

binフォルダにあるshutdown.batファイルをダブルクリックして、Fessを停止させます。

Unix環境の場合はshutdown.shを実行します。

$ ./bin/shutdown.sh

管理者パスワードの変更

管理者アカウントはアプリケーションサーバーにより管理されています。 標準の Fess サーバーは Tomcat を利用しているので、Tomcat のユーザー変更方法と同様になります。 変更する場合は、conf/tomcat-user.xml の admin アカウントのパスワードを修正してください。

  <user username="admin" password="admin" roles="fess"/>

Solr サーバーのパスワード変更

Fess サーバーには Solr が組み込まれていますが、アクセスするためにはパスワードが必要になります。 実運用などにおいては、デフォルトのパスワードを変更してください。

パスワードの変更方法は、まず、conf/tomcat-user.xml の solradmin のパスワード属性を変更します。

  <user username="solradmin" password="solradmin" roles="solr"/>

次に webapps/fess/WEB-INF/classes/fess_solr.dicon の以下のパスワードの箇所を tomcat-user.xml で指定したものを記述します。

<component class="org.apache.commons.httpclient.UsernamePasswordCredentials">
    <arg>"solradmin"</arg> <!-- Username -->
    <arg>"solradmin"</arg> <!-- Password -->
</component>